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今回は、DEMA Showに毎年訪れるきっかけとなった、弊社の代表取締役社長 中川昌夫に2018年の開催地でもある現地ラスベガスでインタビューしました。

どのような想いで毎年訪れているのか、またAQROSの店舗運営や、ユーザー様にどのように活かされているのかなど、今まで表向きには語られなかった、社長個人の胸のうちを語ってもらいました。

DEMA Showのことを詳しく知りたい方は、以前の記事「あなたの知らない世界最大規模のダイビングイベント『DEMA Show』がわかる6つのコト」をご覧ください。

 

——DEMA Showとの出会いと行き始めるきっかけを教えてください。

86年の暮れ頃には既にインストラクターとしてハワイで活動をしていて、そこで知り合った現地のダイバーからDEMA Showの事を聞いたんだよね。

スキューバダイビングに関する器材はもちろん、スタイルやカルチャーなど世界のダイビングシーンの意識の高さを耳にして、すごく興味がわいたのがきっかけかな。

すぐにでも見たいと思った時のちょうど翌年1月に、今年と同じここラスベガスだったんだけど、なんとか貯めたお金で行ったのを覚えてるよ。

初めて会場に行った時に、すごい印象的だったのは日本のメーカーや指導団体の人たちがたくさんいて驚いた。最近は当時に比べると少なくなっちゃったけどね(苦笑)

自分が知らなかったイベントに、既に日本の企業や団体が参加していて、自分もここから得たもので漠然と何かしていきたいって刺激を受けた。

——「行く前」と「行った後」で変わったことはありますか?

ここに来てすぐに何か大きな変化を成し遂げたっていう感覚はないよ。まだまだ勉強だったからね。

でも個人としては、上手く伝えられないけど、初めに受けた刺激を少しずつ何かに変え、またここに来て刺激を受けての繰り返しと、自然な流れで1987年から今年で31年間、毎年休まずに会場に来れてるってことが、当時の自分からの変化なのかもしれないなあ。

当初はインストラクター・ガイドとしてハワイの海を伝えるだけだったけど、興味本位から会場に行った後はまた来たい、もっと幅広い分野でビジネスとしてもスキューバダイビングに関わりたいって思わせてくれたんだろうな。

だから、それから今現在もこうやって来てるってことが変わったことだと思うよ。

——スタッフを毎年連れて行くのには、どんな狙いや想いがありますか?

ハワイだけでお店をやってにいた頃は、スタッフを連れて行ったのはほとんどなかったんだよ。

さっきも話したけど、初めは自分が刺激を受けて、何ができるかを考えるので精いっぱいだったんだろうな。

日本に戻って来てから、自分が15年くらいダイビング業界でやれてこれるようになったのは、やっぱりDEMA Showだったんだなと思ったよ。

スキューバダイビングっていうくらいだから、スキューバ器材は潜るポイントやスタイルによっても変化していくし、逆を言えば、器材によって潜れる海も変わるってこと。

だから、スタッフには海やダイビングが好きな子が多いけど、それだけじゃなく、モノにちゃんと興味を持ってもらって、お客さんにその良さと楽しさを伝えてもらうのが狙いかな。

自分が受けた衝撃や刺激を味わってもらうことで、よりリアルな声をお客さんに届けられると思うんだよ。当時の自分も下手なりにそうしてたと思うしね。

——DEMA Showでの思い出深いエピソードを聞かせてください。

30年来ていて、これだ!っていう大きなイベントよりも、30年間を通して見てきた、世界のダイビングシーンやスタイルの変化や進化、それに合わせてアップデートしていく器材やメーカーの成長や葛藤を、このDEMA Showでまじまじと見て、感じたことが思い出に残ってるよ。

ダイビングシーンやスタイルでいうと、大深度、レック、ケーブダイビングなどをさらに進化させていったテックダイビングから、もちろんリゾートダイビングも、あっ!トレジャーハントダイビングなんかもあったな。

あと近年では、日本でも一昔前に比べると格段にポピュラーになったシュノーケリングから、今、全世界が注目しているフリーダイビングなど、今見ると当たり前に存在しているダイビングシーンやスタイルが、時代の流行や器材、メーカーの技術向上なんかも合わせて展示されていたのが思い出深いかな。

——それは30年以上、毎年来ていたからこそわかる変化ですね!

そうだね。例えば、フィンのストラップだけをポンッと展示しているところとかあったんだよ。マスクのストラップだけとかね。

でも、それで大きく成長していったメーカーもあるんだよ!とにかく何百って業者が集まるイベントだからね。可能性はすごくある!

本当に色んな変化があって、小さかった会社が大きくなっていくさまをずっと見れたのも思い出深いエピソードかな。アメリカンドリームだよね。

商売の話になっちゃったけど、ダイビングに関わる会社が大きくなるってことは、その分楽しめてるダイバーがいるってことだからね。

——その頃から会場は、にぎわっていたんですか?

めちゃくちゃにぎわってたよ!その時の器材とかは全然覚えてないけどね。全体を見てたから。なんだこれは~すごいなって圧倒されちゃった。

インパクトでかかったな。何も知識持たないで行っちゃって、なんなんだこの会場のでかさは!って。日本だと数えるくらいしかないじゃないメーカーって、それが何百って1つの会場にあるからさ!

——DEMA Showへ来て、一番嬉しい瞬間はどんな時ですか?

新しいものを発見して、その発想やプロダクトに感動する瞬間かな。それらの発想やプロダクトから、今後のスキューバダイビング市場やダイバーの流行を想像していけると、その時点ではまだ何も形になってないけど、どういったものがお客さんに楽しんでもらえるのかが見えてくる。

会場にいる時のそんな瞬間をスタッフと共有して、日本のお客さんにも届けられたら、また来年もDEMA Showに来れるなって思うよ。一応社長だからね(笑)

——毎回これすごいなと思うものはあるんですか?

あるよ。レギュレーターとかさ、すごく軽くなったんだよ!軽くなったっていうのはさ、アルミニウムやチタン合金なんかが出てきて変わったよね。

ウォッチタイプのダイブコンピューターが出た時も衝撃だったね。さらに遡れば、ドライスノーケルが出てきた時も驚きだったよ。

そういった新しい発想や面白いものと出会えたりするのは嬉しいし、30年以上来ているから、その変革などに出会えたりするのは面白いよね。

——DEMA Showに来るようになってから自分自身の意識や心境の変化はありましたか?

時代と共に、台湾や中国の出展メーカーやサプライヤー(素材製造業者)が増え、近年そのクオリティも上がってきた辺りから、提供できる価格やクオリティに関心が出てきた。

もっとダイビングを楽しめる人が増えるかもって、いつかダイビングでもプライベートブランドを作ったら面白いってね。

——前からビジョンがあったのですか?

DEMA Showに来るようになってからで、DEMA Showがなかったら考えもしなかったかもね。

——このような活動からお客さんにどんなことを伝えたいですか?

DEMA Showを通して得た学びや気づきは、弊社のコンセプト「人と海を繋ぐ」に集約していけると信じているので、AQROSで取り扱っているアイテムをストーリーから楽しんでもらえたらって思うよ。

また、そんな店づくりをしていきたいね。

——今、イチオシの商品などありましたら教えてください。

個人的に言ったら『フルフェイスマスク』だな!シュノーケリング用の。2、3年前から気になっていて、これは面白いなって。

——今後の展望について教えてください。

日本国内でも、他でやっていない新しいものを一番にやっていきたいと思ってる。というのは、このDEMA Showに来てれば発見できるだろうし、そういう新しいものをメーカーやサプライヤーはどこに持ってくるかといったら、この会場に一番に持ってくるんだから、最新がここでわかる。

だから、ここから最新のものをいち早く日本に持っていくことができるわけだし、それが一番のDEMA Showへ来る目的でもある。

次から次へと、生まれては消えていくものもあるから、今後もDEMA Showに行き続け、面白いものを見つけていきたいね。

——最後に、中川社長にとってDEMA Showとはどういったものですか?

答えが見つかる場所。どういったものを持ち帰ったら楽しんで遊んでもらえるかとか、次にどんなものが流行るかなど、ダイビングの全ての答えがあるのがここのような気がするなあ。

——これからもDEMA Showに来てみなさんに新しいものや楽しさを届けてください!中川社長ありがとうございました!


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