レギュレーターの故障やバディのエアー切れなど、突然トラブルが起きた時、頼りになるのが、予備の空気源「オクトパス」。

できれば使うことなく楽しみたいものですが、万が一に備えて装備しておかなければいけない大事なギアのひとつです。

オクトパスは頻繁に使うことがないので、あまりこだわりを持たないダイバーが多いのも事実なんですよね。

いざ使う時にはスムーズな操作で使いやすく、使わない時はできるだけコンパクトになる、そんな理想を叶えてくれました。

バディだけでなく、自分を助けるためにも！

通常のレギュレーター型オクトパスでは、相手に与えることができても、自分がくわえようとすると上下が逆さまになってしまい、うまく呼吸することができませんでした。

AQUALUNGアクアラング オクトパスABSは、上下どちら向きでも呼吸が可能な横型オクトパスです。

上下逆でも同じ呼吸感が得られるので、バディにあげたり、反転させて自分が吸ったりと、どちらにも対応ができるのがオクトパスABSの最大の特徴で、この仕組みはオクトパスとして理想的と言えます！

セッティングは左右どちらでもOK！

通常のオクトパスは、「バディを助けるため」なら左側から、「自分を助けるため」なら右側から出すというように、目的に合わせたセッティングをするのが鉄則でしたが、オクトパスABSは左右どちらから出しても、バディと自分の両方に供給することができます。

左右どちらに付けても大丈夫ですが、個人的には自分用のオクトパスとして使いやすい「右出し」がおすすめです。意識的によく触ったり、使うことが多くなるので、それが水中での安心感にもつながります。

邪魔にならないコンパクト設計

薄型ボディなので、すっきりとスマートに身に着けることができます。

クイックリリース式ホースクリップが付属しているので、ブラブラさせずにBCDに固定できるのも嬉しいポイント！収納時もかさばらずコンパクトにまとまりますよ。

さらに、AQUALUNG独自の設計によりホースとマウスピースの角度が120度に保たれていて、これがバディの口元へ運びやすい絶妙な角度なんです。

こういった細かいディティールは、さすがAQUALUNG！

ここがちょっと・・・

オクトパスABSには、流量調整ノブやベンチュリーレバーなど、呼吸抵抗を調整する機能が装備されていません。予備とはいえ、呼吸感を重視したい方や、吸い心地を自分でコントロールしたい方には物足りなく感じるかもしれません。

より使いやすくするなら

オクトパスABSは通常ゴム製ホースですが、より水中でストレスなく使用するには、「フレックスホース」に交換することをおすすめします。

AQUALUNGのレギュレーター「レジェンドシリーズ」にも標準装備されている、miflex社製のフレックスホースは、軽くて丈夫でしなやかなので、オクトパスABSと相性抜群です！最初からフレックスホースが装備されたモデルもありますよ。

水中での突然のトラブルも、スマートに解決してくれるオクトパスABS。

これ一つでバディも自分も守れるなんて、オクトパスとして理想的すぎて、もう私は手放せません。

みなさんも予期せぬ事態に備えて、ご自身のオクトパスを見直してみてはいかがでしょうか。