【新連載】サイパン「狂乱と静寂」の23年。はじめましてのご挨拶とこれからの話。

みなさん、はじめまして! サイパンのダイビングショップ SAKURA MARINE のインストラクターAKARIと申します。
このたび、AQROSさんのWEBサイトで月に1回、コラムを連載させていただくことになりました。

気がつけば、この島でガイドを始めて23年が経ちました。
私がサイパンに来たばかりの頃――。 街も海も、とにかく熱気に溢れていました。日本からの直行便が毎日飛び交い、夜の街にはツーリストの声が響き、海へ行けば人気のポイントは車を停められないほどの日も。まさに「狂乱」とも言えるような盛り上がりだったんです。
……で、今のサイパンはどうでしょう?
正直に言いますね。 初めて来た方は、きっと固まります。
「……え、南国リゾートだよね? 人、どこ?」と(笑)。

時代の波、直行便の減便、さまざまな変化を経て、今のサイパンは当時の賑わいが嘘のように静まり返っています。繁華街を歩けば、どこか時の止まった寂しさを感じるかもしれません。繁華街とは?
でも――。
20年以上この海を見続けてきた私だからこそ、はっきり言えることがあります。
「ダイバーにとって、いまのサイパンは“史上最高の贅沢ができる海”になっている」ということです。
一歩海に入れば、そこには20年前と何ひとつ変わらない、圧倒的な「マリアナブルー」が広がっています。いや、むしろ人が減った分、どこまでも抜けている透明度の海を思う存分堪能できる。
かつて大混雑だった洞窟「グロット」も、巨大な沈船も、ダイナミックなドロップオフも。 いまや、まるで自分たちだけで貸し切っているかのような静寂の中で潜ることができるんです。


この連載で、どこにでもある「サイパン最高ですよ!」なんて綺麗な観光案内を書くつもりはありません。
・なぜ廃墟のようになった島に、何度も何度も帰ってくる「サイパン中毒」のダイバーがいるのか?
・ガイドしか知らない、季節ごとの海の表情やマニアックな生き物の話
・時にドカンとやってくる台風など、島で生きるリアルと海の再生
・明日からのダイビングが少し楽しくなる、現場目線のヒント
23年間、この島の「光と影」の両方を一番近くで見つめてきたからこそ語れるリアリティを、届けていきたいと思っています。


「昔よくサイパンに行っていたな」という方も、「噂には聞くけど実際どうなの?」と思っている方も。
毎月1回、ふらっと海便りを読むような感覚で覗きに来ていただけたら嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします!






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